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作り込みの視点とチーム   〜 「THIS IS IT」を見ながら 〜
JUGEMテーマ:ビジネス
 
毎年の事ながら、クリスマスが過ぎた途端、街がお正月な景色になりますね。大晦日近くになるとクリスマスなんてなかったみたい。。そんな世の中の風景ですが、今回はこの間のクリスマスイブの夜に、地上波のTVで放映されていたマイケル・ジャクソンの「THIS IS IT」を見ていたときの話です。

これが放映されることは、当日のTwitterのTL上で流れていたので知ってはいましたが、ワタシ自身はマイケル・ジャクソンに対して格別の思い入れがあるわけでもないので、正直「ふ〜ん」って感じでした。

で、帰宅後にTVをスイッチを入れたら、たまたま番組が始まったところだったので、せっかくだからと何とはなしに見はじめたのですが、、、これが予想外に面白くて見入ってしまったのでした。



◆思った以上に顧客(観客)起点だったマイケル・ジャクソン

この映画が放映される数日前、人材の創造性開発みたいなテーマで、6人ほどの面々でブレーンストーミング的なミーティングをやっていた際に出ていた、ある話題がワタシの中に引っ掛かっていました。それは『宗教への信仰が強い人たちは、(ビジネスということに限らず戦争などでも)決断が早いしやり遂げる気迫も強い感じがする。それは拠り所としての宗教の存在が強いということではないのか。では、我々日本人の場合、極限的な選択や迷いを生じる選択をしなければならない際には何を拠り所にするのか?(詳細表現の再現度は正確ではありませんが)』というもの。

こんなこともアタマの片隅にあったので、「THIS IS IT」では一流と言われる人たちの現場の様子を覗いてみようか、という感覚もあったように思います。(食後のほろ酔いで見ていたので、そんなに真面目で真剣な姿勢で見ていたわけではないですけれど 笑)

流れてくる曲はどれも知っていて、ある種の懐かしさもあるけれど、熱狂的なマイケル・ジャクソンのファンではないので、マイケル・ジャクソンの映画というよりは、ものづくり現場のドキュメンタリー映画として見ていたのでした。そんな感覚で見てると、本番のステージさながらに動き回りながら、実に細かく調整したりトライしたりしながら作り込んでいるところへ眼が行きます。恐らく本番のステージを観客として観ていたら、その場のノリでやっているパフォーマンスと感じるものも、みんな細かく計算して廻りのバンド(というより、もはや楽団みたいな人数にも見えましたが)やダンサーとのタイミングを合わせていました。

このこと自体は、小さな会場向けに小規模な関係者により制作されるわけではないから、ほぼ全てを計算して組立てるんだなぁ位の印象です。逆に気になったのは、細かく、そしてしつこく細部に渡り一曲づつ、調整(あるいは修正)するときのマイケルの基準が、来場する観客にどう感じて欲しいかという点に一番重きを置いているように感じたことでした。

以前に書いた
「アートとデザインの違い」のエントリーではないけれど、そんな彼の行動からはアーティストとして「Look at me!」の姿勢よりも、観客・ファンへのプレゼントとしての体験を組み立てている姿勢の方が強い印象。彼はアーティストというだけでなくマーケティングにも長けた人なのだなぁとも感じました。(意識的・戦略的にやっているのか、無意識の行動として身についているのかは、判りませんが。。) と同時に、様々なビジネスの場で聞いたり、眼にしたりする「いいものさえ作れば売れる」とか、逆に「いいものなのに売れない」という製品と商品を混同したセリフを思わず連想してしまいました。

マイケル・ジャクソンでさえ、製品を商品にしていくことをちゃんと行ったことで、あのスーパースターとしての存在になったのだなあと。(ということは、我々フツーの人が活動するビジネスでは、、、ねえ。)


◆たくさんの「Thank you」と「I love you」

この映画の中でもう一つ印象的だったのが、現場で仕事している人たちの間で、たくさんの「Thank you」が交わされていたこと。ワタシ自身は、音楽ビジネスもステージビジネスも土地勘はないので、実はごく当たり前の光景なのかもしれません。ワタシがこれまで経験してきた、ものづくりの現場とは少し違う空気感でした。いいものに作り上げようという姿勢は、国や業界は違えども同じなのですが、いい意味でお互いを試しながら認め合う、比較的そんな感じの中でワタシは仕事をしてきました。デザイナー、モデラー、設計者、生産技術者、、みんなそんな感じでどちらかというと「黙々と」だったなぁ(笑)

まぁ、アメリカ人と日本人のプロフェッショナル(職人)同士の関係性や気質の違いなのかもしれません。また、この映画のプロフェッショナルたちも、撮影されているリハーサル現場の前段階のところでは、個々人の「黙々と」の時間が当然ある筈ですが。


自分はまだ経験したことがない、たくさんの「Thank you」が飛び交う現場というのも、質の高いアウトプットが産み出されそうな空気が出ていいなあ、と新鮮だった次第。ワタシ個人は、阿吽の呼吸で動くチームも嫌いではない(そこに至るまでに、先輩から若い衆への「バカヤロウ!」もあったりしつつ。。笑)のですけれどね。このことを何気に「・・・沢山のThank youが行き交う現場の様子が印象的。・・・」とツイートすると、今年Twitterで出会った@vegevege13さんより、「・・・ I love youも飛び交ってた。いいね!!・・・」という反応が。そう言われてみて思い返せば確かにそうでした。沢山の「Thank you」や「I love you」、言葉にして発するかどうかは別として、そこにはお互いに対して敬意を払うということがあるのは確かです。


デザインでもビジネスでも、アイデアはある種の思い付きから出てくることも少なくありません。そこから様々な関係者を巻き込んで具現化していく過程では、ロジックとパッションの両面が必要な場面が多くあります。組織としての創造性を考えた場合、今回THIS IS ITの中で見られたような「Thank you」や「I love you」が多く交わされるチームは、コトを前に進めていくうえで強力に感じます。もちろんここに登場するのは、それぞれ個としてのプロフェッショナルが集うチームであるということもあるでしょうけれど、企業内の組織戦略としてもヒントがあるように感じますね。

ビジネスで何かをやろうとする際に、必要となる全てのリソースを社内で揃えることができる企業は今後ますます限られてくるように感じます。特に中小企業などは協業での事業展開も増えてくるでしょうし。リーダーシップ論とはまた違う組織(チーム)作りの視点がより重要になるのかもしれません。(組織論は専門家でないので、個人的な感覚で書いていますが。。)


このような訳で、何となく見始めた「THIS IS IT」でしたが、途中から組織作りのケーススタディ的に見えてきて、見入ってしまったのでした。うん、面白かった!ほろ酔いでしたけれど(笑)


********


今年も間もなく終わり。あっという間の2010年でした。上手くいかないことや気持ちが焦ることもあるなど、世の中と状況と同じく全般的には厳しい状況ではあるので、「いい年ではなかった」と表現してしまうこともできます。でも、不思議と閉塞感はありませんでした。特にTwitterを使い始めて、様々な方と会話をし、リアルでも会ってディスカッションしたりという機会が増えてきたのは無関係ではない気がします。このほんの1年の間にソーシャルメディアは、自分の中で「無いと困るもの」にすっかりなってしまっています。この勢いで来年も元気にいきたいものです。

皆様も良い年末年始をお過ごしください!
2011年もよろしくお願い申し上げます。




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