ドリームにこそバリューがある 〜 デザインマインド経営考 〜

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環境が変われば、役割も変えれみれば良いのでは
JUGEMテーマ:ビジネス
 

このところ色々な方々とのミーティングが毎週のように続いています。これまでの仕事上でのお付き合いの延長だったり、Twitter でのやりとりの中から発展したものだったり。このブログでも連続的にぽつぽつとソーシャルメディアに絡めた内容で書いています(ここ や、ここここ とか)が、ソーシャルメディアは個人を起点とするけれど、ビジネスでも無視できない存在となっていっているような実感は日々強まっています。

“ミーティング”の内容やレベルも会議室で時間を取ってやるものから、別件で出向いた際にそのまま話し込んだりと様々だったのですが、色々な人と話をする中で共通しているのは、環境が変わってきているのだから自分たちの立ち位置や顧客への役割も変わらなきゃ(あるいは変えようよ!)というものだったのでした。



◆ 「オールドビジネス」と称される産業はだめなのか?

新聞などのマスメディアでは、製造業は日本ではもはや成り立たないかのような悲観的な調子の報道(?)を眼にする機会も少なくない様に感じますが、果たしてそうなのでしょうか?

プロダクトデザイン(工業デザイン)という、製造業に密接につながっているところから自分の仕事を始めたためか、ヘソマガリなのか、そのような記事などを眼にする度に『本当にそうか?』と考えてしまいます。(そもそも製造業は日本ではもう成り立たない、とは思っていないところもありますし。)


ダメになる(あるいは成立しなくなる)のは、立ち止まってしまうから。
事業を取り巻く環境が変化してきた中で、これまでと同じ仕事のやり方をやっていたのでは、業績が下降しやがて“絶滅”をする者もでてきてしまう。。(下降でなく水平飛行の場合でもキケンなのは同じです。維持投資分しか利益がないであれば、変化対応へ向けた投資ができないということですから。)

そういう「これまでと同じ」ままでは成り立たないという言い方はできるのでしょう。


ダーウィンが進化論を通して『生き残るのは変化に対応できる者だ』と言ったか言わなかったのかは知らないけれど、ビジネスにおいては当てはまるのではないでしょうか。自社を取り巻く外部の経営環境が変化したことで、何らかのギャップが起きている、もしくは既にアンマッチを感じているのであれば、企業側もやはり変化をしていかなければならないと考えます。だって、自分たちで変えることができるのは、多くの企業にとっては内部環境だけなのだから。




◆ 「本屋」だけれど「本屋」でもない松丸本舗

先日は午前中のミーティングの後、神田の仕事場へ帰る途中で東京駅の丸の内側にある丸善本店へ寄り道してきました。久しぶりに、この書店の中で展開されている松丸本舗という売り場を覗きたくなったので。


松丸本舗、ご存知の方は既にお馴染みで違和感もなくなっているかもしれませんが、ちょっと変わった売り場です。編集工学で知られている編集者(といって良いのかどうか解りませんが)の松岡正剛氏が、「本はもっと遊びたがっている」というフレーズの下で作られたスペースというのが“売り”。

その特徴は、『現場に行かなきゃ良さが解らない』というスペース作りに注力していることではないでしょうか。同じ丸善の中でも他の売り場は『在庫の豊富な大型書店』ですから、amazonとの違いはリアルか否かでしかないとも言えます。

これに対し、松丸本舗のスペースが狙っている(売っている)のは、連想ゲームのように連なる知識への刺激だったり、他人の書斎や本棚を覗き見るような楽しみだったり、このスペースを回遊している間での発見だったり、とここの空間での体験が主体なのだと感じます。


松丸本舗Web
※引用元:松丸本舗公式サイト


囲まれ感が強く配置された本棚は、あるテーマ・文脈に沿って本が集められています。その内容は公式サイトでご覧いただくとして、テーマ・文脈を軸として本が集められているので、同じ場所に専門書があるかと思えばエッセーやマンガだって並んでいるということが起きている訳です。まさしく目利きの『誰か』によるお勧めを見せられている感じ。これはamazonの『この商品を買った人はこんな商品も買っています』とも異なる体験です。

加えて本棚も通常の本屋に備わるものとは異なり、途中で段違いだったり引き戸が付いていたり、並べ方も個人宅の本棚みたいにきちんと立てて並んだ手前に平気で横積みしてあったりと、「芸が細かい」雑然と整然が混ざったところが何とも言えず人の気配を感じさせます。この点も、丸善内の他の売り場とも他のリアル書店、ネット書店とも異なる部分です。(同時にこの売り場を維持するのは、相当な「人力」「眼力」が要るだろうなぁとも感じます。)

目利きの視点によるセレクションを見たくて、わざわざ足を運び回遊する。しかも目利きによる本棚ごとのテーマは時々変わるものだから、また売り場に足を運んでしまうという具合です。


どうも自分で書きながら文字では上手く伝えられないと感じるそんな場所。機会があれば是非現場を”回遊”してみられることをお勧めしておきます(笑)。

そしてこの、回遊している間につい長居してしまう、更には色々な本を手に取ってしまう、というのはワタシだけが感じることではないようで、松丸本舗では客単価は約2倍(同店比)、顧客の平均滞在時間は約2〜3時間なのだそうです。(滞在最長記録は、なんと8時間なんだとか!)


出版業界や書店もその市場縮小具合が度々に新聞やニュースなどで伝えられる「オールドビジネス」に分類される業界なのでしょうが、丸善はこの松丸本舗によって『本を並べて売る業者』から『本を通した知への目利き』へと役割を変化させてみせたことで、独自性を訴求することに成功しています。

勿論戦略の中には、維持管理に手間隙が掛り、適切な人材配置も必要な同様な運営を実行できる競合は、さほど多くないという目論見も当然あるでしょう。

ここを見ている限り、「オールドビジネス」だからといって、先のない斜陽だとは決め付けられないといえます。



◆ 環境が変われば、立ち位置や顧客に対する役割も変えていく

戦略を決め、組織構造や運営システムを整え、適切な人を配置するという流れは多くの企業に当てはまることではありますが、松丸本舗の例からも、まずは『自分たちの顧客への役割を変えていくための新たな切り口の発見や活用への力』といったものへ注目する企業は増えていくのだろうと感じます。逆にそこを見つけられれば、オールドビジネスといえども次の展開へ進む可能性を見つけられそうなのですから。
これまで以上に、あらゆる企業においてクリエイティビティが試される時代なのだとワタシが感じる理由もここにあります。

加えて、『戦略を決める』、その前段階の『自分たちの顧客に対する役割を変える上での切り口を見つける』中でより多くの選択肢を持つには、『自分たちで決めることができる経営要素をなるべく多く確保する』ということも気にしておきたいものです。同時に「下請け」仕事には自分たちで決めることができる要素がほんどないということも・・・


このところのミーティングでも話題の中心なのだが、幸いにして皆さん『何とかしよう、何とかしなきゃ』という意識の方々なので、まぁ何とかなるだろと思いつつ自分たちの領域で進んでいきたいものです。

今回は(それとも例によって、か?)何となくばらけた感じのエントリーになってしまいましたが、自分達で決めれる要素を多くする環境を出来るだけ充実させましょうよ、ってことでひとまず。。



林田 浩一
( Twitter: http://twitter.com/k_hayashida )




<お知らせ>

「月刊近代中小企業/2009年4月号」(発行:中小企業経営研究会 )への執筆記事(記事タイトル: 「輝く」中小企業はデザイン&ブランドを賢く使いこなしている)をウェブにアップしました。よろしければご一読下さい。 感想なぞをいただけると更に嬉し いです!

「輝 く」中小企業はデザイン&ブランドを賢く使いこなしている




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◆ 経営戦略全般の問題解決は、“異能のコンサルタント集団”である
 ア ンサー・コ ンサルティングLLPにて承ります。
http://answer-consulting.jp/

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