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Twitter 前と後、商品開発の構図が変わってくる?         〜ソーシャルネットワーク時代の『この指とまれ』 (その2)〜
JUGEMテーマ:ビジネス 


前回のエントリー(その1)に引き続き、今回はソーシャルネットワークが普及してくる中での商品開発形態の変化、『 ソーシャル“後” 』 について考えてみたいと思います。



◆これからの商品開発形態の例 → ソーシャル“後”

『ソーシャル“後”』 を考えて描いてみたのが次の図です。

勿論この図は商品開発プロセスがこう「変わる」というものではなく、こういう動きをする企業(作り手)は増えてくるのでは?というひとつの予測です。




※クリックで拡大



Twitterなどソーシャルネットワーク上では、参加者はフォローされフォローするという関係があります。

その様子を俯瞰してみると、参加者は各自の興味や関心事に“引っ掛かった人”をフォローしていくので、結果として、参加者個別の関心圏ごとに異なるネットワーク(Twitterでのタイムライン/TL)が作られていきます。

一方で自分を中心に眺めると、自分の関心事をベースにネットワーク(TL)を作り上げることができるという訳です。(既にTwitterユーザーの方には、「今更ながら」の蛇足な説明ですが。)


これを商品開発というテーマで眺めてみると、自分(作り手)の顧客やユーザーとなってくれそうな属性を持つ人、有益なアドバイスを貰えそうな人・・・ etc.、といったいったようなメンバーを集めて、作り手を中心としたソーシャル・ネットワークを作ることができるという見方ができます。

このソーシャルネットワークの人たちと、ある種の“仲間”としての関係性を構築できれば、作り手は消費者やユーザー(あるいはそこに近い人達)の声を直接聴くことができるチャネルをひとつ持つことができます。

仲間同士としてのネットワークの中では、作り手は商品開発の初期段階、アイデアやコンセプト構想の段階から、時に問い掛け、ビジョンや夢を語り、ソーシャル・ネットワークの仲間からは、彼らの関心事やお勧めの情報、意見、アドバイスといったものが漂う空間が生まれます。

中心にいる作り手は、漂う情報の中からお互いが響き合うポイントを見つけ出すことができれば、そこを手掛かりに更に洞察し、コンセプトを組立て、商品やサービスの形態に仕立て、世の中に送り出す。。

これまでは作り手から提示された商品やサービスが 『この指とまれ』 だったものが、それらの商品やサービスが生まれる経緯の全体像までもが “仲間内” で共有されることで、そのコンテクストも含め 『この指とまれ』 というように変わってくるのだと思います。

ここではソーシャルネットワークの“仲間”は作り手にとって、顧客/ユーザーの候補でもあり、商品開発のメンバーでもあるのです。更には、それぞれ自分のソーシャルネットワークを通じて、その商品やサービスを「オススメ」するインフルエンサーになるかもしれません。



ここで描いた構図は、ある面では商品開発をオープン化し、企画時点から顧客候補/ユーザー候補の人たちを巻き込んでいくということですから、作り手側はこういった動きができる企業と出来ない企業があるでしょう。(扱う商品やサービスを取り巻く環境により)

しかし、こういった動きができる体制なり仕組みなりを作ることが出来た企業は、確実に強くなるのではないでしょうか。


現状のTwitterでの情報の流れを眺めている中では、飲食やサービス業など、(ソーシャルネットワーク上での)コミュニケーションから現場での実現までのリードタイムが短めのビジネスの分野で、まずはその動きが見えます。

しかし、モノ作り関連のビジネスでも活かせるとワタシは考えています。
ポイントは、ソーシャルネットワークの仲間から得た情報から、作り手が商品を世の中に送り出す時点での未来を洞察し、未来の顧客へ 『期待以上の“何か”』 を提示しようとすること。

アイデアや構想段階から、実際に世の中へ商品として送り出すまでの時間が長いプロダクトほど (例えばクルマを白紙から作る場合などは、消費財としては最長に近いかもしれませんね)、集まった情報をそのまま使うことは出来ません。(この点はソーシャル“前”でも“後”でも同じです。)


そういった面からも、ソーシャルネットワークを通じてつかんだものを解釈し、未来を洞察し、そこから何を価値として提示するのか、そのときの商品の形態はどうするのか、、、といった部分が作り手の差別化要因として、今後大きくなっていくのだと思います。

だから製造業であろうとも企業組織としてのクリエイティビティが、これまで以上に問われるようになる、とワタシは感じるのです。




ソーシャル“後” の構図を、モノ作り分野で新しビジネスを創りだすことに上手く使う、という方向はこれから探っていきたい領域です。(個人的に、「日本では、もはや製造業(特に中小零細)は成立しない」的な風潮を疑わしく思っていますし。)

またこの分野では、前々回のエントリーで書いた 『Rapid Prototyping』 から 『Rapid Manufucturing』 へという動きの中で参入してくる作り手などは、今回の「ソーシャル“後”」のような動きを取るところが必ず出てくるでしょ う。(他品種少量生産の製品を、消費者に近いところで作るというコンセプトにおいては、コンテクストとしての 『この指とまれ』 は、ビジネスで失敗しないためのリスクヘッジとしても生きてきますし。)


ソーシャルネットワークは、作り手側が理想とする『究極の製品』をユーザー/消費者側に受け入れられる『商品』へと転換していく過程での、お互いが価値を擦り合せる場をつくるという使い方も出てきそうですね。


基本的に個人が主体となるものだし、ここで描いたようなことを実際に上手く進めるのも難しい面もあるでしょう。でも、さらりとやってのける作り手がすぐに出てきそうでもあります。


ワタシ自身もこれから、新しい 『この指とまれ』 の掲げ方を色々と動いてみつつ捕まえていきたいと思っています。 (捕まえられるのだろうか、と不安になりつつも。。。)

と、、、ソーシャルネットワークが当たり前のものになっていく中で拡がっていきそうなことが、何となくボンヤリとは見えてきたように感じますが、ボンヤリとなので何となくスッキリしない感を持ちつつ、全体の文章も締りのない感じになりつつも、ひとまずはここまで。




林田 浩一
( Twitter: http://twitter.com/k_hayashida )



<お知らせ>

「月刊近代中小企業/2009年4月号」(発行:中小企業経営研究会 )への執筆記事(記事タイトル: 「輝く」中小企業はデザイン&ブランドを賢く使いこなしている)をウェブにアップしました。よろしければご一読下さい。 感想なぞをいただけると更に嬉しいです!

「輝く」中小企業はデザイン&ブランドを賢く使いこなしている




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