ドリームにこそバリューがある 〜 デザインマインド経営考 〜

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デザイン志向の経営は節税しつつ資産を積み上げること、と言ってみる

JUGEMテーマ:ビジネス


先日は「月刊 近代中小企業」に経営戦略としてのデザイン活用を勧める記事を書かせていただきました。また、「電子書籍の衝撃」という本の内容や、この本を巡る一連のネット上の議論などから、あらゆる企業がクリエイティビティを求められていることをこれまで以上に感じています。

これから何をするのか、それを如何に表現していくのか、そしてユーザーや顧客とどのように繋がっていくのか。


これに関して前々回のエントリーの中では、『製造業やサービス業はこれまで以上に、それぞれのクリエイティビティが試される時代になる』という表現をしました。(Twitter上では「RT」や「お気に入り」していただいた方もいらっしゃったようで有難うございました!)

企業としてのクリエイティビティ高めていくことを考えると、デザインを活用する(それも戦略的に..)ということは避けて通れません。

特に中小企業のように、自社の何らかの特徴で顧客からの共感を得ることで、市場での独自ポジションを掴もうとするのであれば、尚更です。


何故ならば、デザインは企業の考え方や行動を可視化するものだからです。

でも出来ている企業は必ずしも多くはないと感じます。
逆に出来ているところは、企業規模の大小より経営者の『気合い』とか『動物的な勘』のようなものであったり。。


規模の小さな企業やベンチャー企業ほど、もっと積極的にデザインを活用すれば良いのに、そういう会社が増えれば、もっと世の中も面白くなるのに、、と常々ワタシは考えています。

なので今回は少し視点をずらしつつ『気合い』や『動物的な勘』がなくても、経営者自身がデザイン活用など、企業組織のクリエイティビティを上げていくことへ、強く関心をもって貰えるアプローチがないものかと探してみました。

『お金』 『節税』 『資産』 といったものをキーワードにしつつ。。。(新しい期が始まった会社も多いだろうし、という理屈になってるんだかどうか解らないものを言い訳に)

 
◆「良く解らない」けれどデザイン関連にお金をつかう、となるには?

「マーケティング」という言葉は今や広く浸透して(「マーケティング」の解釈が人によって結構幅広いので、話しを面倒くさくするという場合もありますが・・・)、自社の事業活動においてマーケティング視点が不要であると考える企業はあまりないように思えます。

しかしデザインについては、必然性、効果、頼み方、評価の仕方等々・・・色々な面で、

 「良く解らない」
    ↓
 「解らないので、できれば余りお金を使いたくない」
    ↓
 「事業戦略にデザイン視点が入らない」
    ↓
 「企業全体としての見せ方や、顧客への接し方に一貫性が作れない」
    ↓
    ↓
 で、継続的な強い訴求力がない

というパターンの会社も少なくないようです。



先日ワタシが「近代中小企業」誌へ書いた原稿も、この「良く解らない」を少しでも解きほぐすことで、デザインを取り入れる一歩を踏み出すきっかけとなるべく書いたのですが、今回は逆に、、、

 「良く判らない」
    ↓
 「でも、試しにデザイン関連にお金を使ってみた」
    ↓
 「いい手応えや結果が得られた」
    ↓
 「では、もう少し積極的にやってみるか」
    ↓
    ↓
 【企業としての顧客に支持される「らしさ」が形成されてきた】

というサイクルが描けないものか考えてみました。


そこで、まず最初の「お金を使ってみる」へ背中を押すために・・・

『デザイン開発や関連する人材育成へお金を使うことは、節税しながら資産を増やしていくことだ』

と表現してみたらどうでしょうか?
節税、好きですよね?経営者の皆さん(笑)



◆デザインで『費用』と『資産』を同時に積み上げる

で貸借対照表(BS)と損益計算書(PL)へ注目です。
ビジネスではBSとPLがくるくる廻りながら、段々とBSが大きくなりつつ成長させていきますね。

皆さんご承知のように、PL項目の収益から費用を引いたものが「儲け(利益)」。基本的にこの「儲け」に対しては課税(厳密には「利益」と「損金」のギャップがありますが、ここでは無視します。税理士のブログではないので。。)されるので、節税策を頑張る方々がいらっしゃる訳です(例えば、チューコで4ドアのベンツとか)。

しかし、本来的にはきちんと納税して、「利益剰余金」がBSへ積み上がっていかないと、BSは大きくならず、新しいチャレンジへの原資もできない訳です。ではと、何か新しいことをやる度に借り入れでBSを大きくしていくのか?ってのは本末転倒ですよね。(でも多いんじゃないのか、とも思う・・・)


だから、多少利益が出そうだからといって、節税を御旗に「消費」(ベンツとかね、とシツコイですが)している場合ではないのです。

このブログが財務会計をテーマとしているのであれば、『節税を意識して「消費」するのではなく、来期以降の成長のための「投資」へお金を使おう』と書いておしまいなのですが、『顧客に共感される独自性を持つために、企業戦略としてデザインを活用しようよ』がワタシの立ち位置なので、ここでも話しはそちら方向へ持って行きます。

でも、節税はしたい、ですよね(笑)


このように書いていくと、今時不景気で節税どころか継続するための利益を確保するのもやっとの業績なのだから、そもそもそんな余裕はない、という見方もあるでしょう。
しかし、現時点で出血を止めなければならない状況下の場合は別として、次の成長へ向けて『何か』をしなければならないと考えるときには、資金配分を計画する時点で、デザインに関連する投資も選択肢として視野に入れることお勧めしたいです。


そして、そんな経営者の方にこそ、デザイン開発やブランド開発、そしてそれを自社内で活用するための人材教育にお金を使って欲しいところです。いずれも費用計上できます。(「開発費」だと費用ではなく繰延資産になりますが)

ポイントは、お金を投入した場では「デザイン費」とか「コンサルティング費」とか「研修教育費」などの費用ですが、商品の仕入れや原材料購入の場合とは違い、投入したお金から得られるリターンが定まっている(もしくはある程度予測できる)訳ではないということ。

デザインを「使いこなせる」組織になる、ブランド力を獲得するということにはある程度時間が掛かるのが現実。

しかし、デザイン関連への資金投入により、企業(組織)としてのクリエイティビティを上手く高めることができれば、、リターンは充分に大きなものが得られます。下手な財テク(表現が古いですが)などより、遙かに『ロー・リスク&ハイ・リターン』であるとワタシは思っています。


つまり、デザイン開発や関連する人材育成への資金投入は、PL上で費用として処理されるのと同時に、BSに無形固定資産として積み上げられるのと同じ効果があると認識することができます。



現実の会計処理上のBSには、人材に起因するコアコンピタンスやブランドを資産として載せる項目はありませんから「見えざる資産」ではありますが。

その代わり、こういった「見えざる資産」としてのクリエイティビティが向上する企業では、ROAなどの資本効率も向上する筈、、ですよ。


節税するなら『消費』ではなく将来への『投資』を、中でも『ロー・リスク&ハイ・リターン』を目指せるデザインへの資金投下はお勧め!


どうでしょう、こういう方向からお勧めすると『まだ良くは解らんけれど、ひとまずデザイン開発や関連人材育成にお金を使ってみるか』という経営者の方、増えませんかねぇ(笑)


きっかけはともかく、デザインに関心を持ち、使いこなし、様々な『この指とまれ!』を掲げる企業が増えていくことを、ワタシは望みます。その方がこの国のビジネスも元気がでると思いますし!




林田 浩一
( Twitter: http://twitter.com/k_hayashida )



<お知らせ>

「月刊近代中小企業/2009年4月号」(発行:中小企業経営研究会 )への執筆記事(記事タイトル: 「輝く」中小企業はデザイン&ブランドを賢く使いこなしている)をウェブにアップしました。よろしければご一読下さい。 感想なぞをいただけると更に嬉しいです!

「輝く」中小企業はデザイン&ブランドを賢く使いこなしている




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